PUKU's Room

KTFグッドタイムインタビュー

　　　完全インタビュー

　　　『天衣無縫/愉快な男/チャ・テヒョンと出会う』
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　------カン・シネ記者/写真：ソン・ミョンソブ





　-----ぐでんぐでんに酔いつぶれる「猟奇的な彼女」をおぶって困り果てる純真な復学生。
　　わけもなく強いフリ、偉そうなフリをしまくるが、分かってみれば中途半端な「ハッピートゥゲザー」のちんぴら。
　　彼女の父親にコテンパンにやられても最後まで「初恋を死守」する男。
　　愛する女性の心を奪うために心血を注ぐ、「ジュリエットの男」のかわいい、からっ風野郎・・・






　人ずれしていない姿が、どことなく２％ぬけている。
芸能人といっても、さして容貌が抜きんでているわけでもない。かといって、かっこつけたり、偉そうぶったり、自分を繕ったりすることも無い。

　映画では容赦なく壊れまくる。トークショーではずうずうしく、言っていいこと悪いことすべて言いまくる。冗談なのか、本気なのか、滑稽な口ぶりで、人の気分を掻きむしると痛快に笑って逃げ去る。一発かましてやりたくなる。

　人に良く見られようとも思わず、心の内を包み隠すことも知らない。だが、決して嫌いになれない。

　友達のように気楽で、時には恋人のように愛らしく、時にはジェットコースターのようにピリッとくる男。

　チャ・テヒョンが帰って来た!!!

　彼は自他が公認する大韓民国トップスターだ。老若男女問わず、ファン層も多様だ。演技なら演技、MCならMC、各種のCMまで、多方面で、才能を発揮している。

　彼が長い冬眠から目覚め、グッタイムジン読者に2005年初の挨拶をした。

　春の日差しが心地よい午後、気楽な雰囲気のカフェで、愉快なデートをもった。そこはチャ・テヒョンがよく愛用するというアックジョン洞ロデオ横丁のカフェ、チチ。
　通りがすっきりと見下ろせる2階のカフェの窓辺に席を取った。

　しばらくして、パクッとドアを開けると一人の男性が入って来た。トレーニングウェアに運動靴で現れた姿は、近所のスーパーに行く格好だ。

　チャ・テヒョンだ。取材チームが笑顔で手招きすると、大またでやってきて握手した。

　写真の為にとり急ぎコーディが準備したカジュアルな上着に着替えてもらった。＾＾;;;冷たいカクテルを一杯ずつ頼んでインタビューに入った。

　画面で見ても、実際に見ても、やっぱりかわいい。

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　元気でしたか？お会いできて嬉しいです！いつ見ても元気そうで何よりです。この間、どんな風にすごしていましたか？


　て：去年の夏、ドラマ「皇太子の初恋」を終えてから、これといったスケジュールも無く、休んでいました。そのうち映画撮影に入る予定です。悲しい映画です。タイトルは「サッドムービー」。大そうな主役という訳ではありません。チョン･ウソン、チェ･ジウなどが所属するサイダスの家族達が大体登場して物語を作って行きます。


　期待できますね。映画について、こそっと教えて下さい。
　

　て：「Sダイアリー」のクォン・ジョングァン監督がメガホンを取りました。イギリスの映画「ラブ　エクチュアリ」見ましたか？その映画のように、いろんな人がそれぞれ違う構成で結わえられて進行して行きます。多重ストーリー構成のロマンティックドラマです。
　クランクインはこの春です。明日監督と会うんですけどそこで詳しい作品の話が行きかうと思います。


　コミカルな主人公が多いのですが、演技した中で一番自分と似ていると感じたキャラクターは？


　て：もちろんあります。「猟奇的な彼女」です。俳優も自分と似たキャラクターを演じる時、一番自然な演技ができると思います。
　初主演映画だったんだけど、除隊後すぐ復学してぼうっとして世情にうとい主人公が、当時新人だった自分の境遇と、ぴったり会っていたと思います。
　見れば分かると思いますが、僕が純真（＾＾；）で、善人なもんだから。ははっ・・・当時チョン・ヂヒョンさんも、僕も注目されていた新人だったもんだから、むちゃくちゃ一生懸命やった記憶があります。
　今でも日々最善を尽くしていますが・・＾＾；


　昨年の夏に放送されたドラマ「皇太子の初恋」は話題になったけれども、露出過多、お粗末な構成と批判されたドラマでした。昨年の民主言論運動連合で、『2004年今年最悪のドラマ』に選ばれたのをご存知ですか？


　て：あ～そうなんですか？知りませんでした。ところで民主言論運動連合って、何する所ですか？　幸い、知ったとしても、あまり関係ないと思います。当時、「猟奇的な彼女」も最悪の映画に選ばれたんで。俳優は悪口言われて大きくなるんだと思います。一種の愛のムチだと思います。僕もともと楽天的なんです。


　今彼女はいますか？　理想像は？


　て：いません。　理想像は・・・母親の影響が大きいんだと思いますが、
自分の仕事を一生懸命やってる女性が好きです。ご存知かどうか分かりませんが、僕の母親は放送局の中堅声優なんです。すごい有名なんですよ・・・マンガ「ヨンシミ」ご存知ですか？その声が僕の母なんです。素敵です。そんな女性だったらほんとにいいなあ。


　そうだったんですね？それでは外見や、お金、そういうのは関係ないですか？


　て：あ、いや、全然かまわないというよりは・・・その上きれいで頭が良くて金持ちだったら言うことないでしょう。当然のこと何で聞くんですか？はは・・・


　歌手としてアルバムを2枚も出していらっしゃいますが、演技と歌手とで、自分に合うのは？


　て：歌は好きで歌ってるんですけど、やっぱり僕の行く道は俳優です。歌より演技の方がずっといいし、良く合います。
　実は今、歌を何曲か録音してるのがあるんですが、最近のように不況の時期は中途半端にやって、自滅するのがオチです。俳優としてキャリアと実力をつけて、歌はその次です。


　歌がかなりの水準なんですが、次のアルバムではラップのようなものもやってみたいと思いませんか？


　て：1集で、うかつにもやってしまって、さんざん苦労しました。「ノエ　クリムジャ　ティエ」という歌なんですけど、すこ～しラップを挿入したのでも、ほんとに大変だったです。
　僕のラップは使いものになりません。自分が誰よりもよく分かってます。歌だけでもいっぱいいっぱいなのに、ラップなんて・・・配役がラッパーとかいうんなら別ですけど、歌でラップはやりません。


　酒に酔うと何か特別なクセはありますか？酒量は？



　て：清酒2本位ですかねえ。酒を飲むのに決まったメンバーがいます。ホン・ギョンミンは76年辰年の仲間なので、よくつるんでいるし、ジェウク兄、コンモ兄、イ・フン、イ・ソンジン、達とよく集まります。目に浮かびませんか？
　ご存知のように皆、酒党なので、エンジンがかかるとコワイです。一度すごく酔っ払って、往復6車線の道路で、大の字にのびてたことがあります。しばらく気絶（？）してたみたいだけど、無事でした。奇跡です。

仲いいんだけど、なぜか一緒に飲んだ事のない人もいます。『日差しの中へ』で共演したキム・ヒョンジュさんです。今、同じアパートの隣の棟に住んでるんだけど、電話したら、すぐ出てこれる位の距離なのに、いまだに、「一緒に飲みに行こう」って、電話したことがありません。自分でも何でだかふにおちないです。

　（終わりではない。酒について訪ねたらずるずると話が出てくる＾＾；）

　あ、それから最近、新しい酒癖ができました。酔っ払うと我知らず家に帰っちゃうんです。なぜか分からないけど、気がついてみたら家なんです。そのせいで、兄さん達によく文句言われます。たぶん、飲んだら次の日きついのが分かってるから体が自然に家に向いちゃうんだと思います。ともかく、若いときは、道端で寝たり叩かれる事たくさんやりました。今は随分おとなしくなりました。

　そうなんですね。一度一緒に飲んでみたいです。
　ところで、カップルで演技してみたい女優はいませんか？正直に言って下さい。

　て：（しばらく頬杖をついて考えをめぐらせる。）いません。（－.ー；）強いて言えば、キム・ジョンウン先輩や、キム・ヒョンジュ、チョン・ヂヒョン？ヒョンジュとは仲がいいので、『日差しの中で』でも、よく呼吸が合いました。一緒に演技したら楽しそうです。チョン・ヂヒョンともまた、映画でカップルになったらうまくやれそうな気がするし、ジョンウ二姉さんは、アドリブの女王と言われるから、たくさん学ばせてもらえると思います。

　まだ早いとは思いますが、結婚はいつ頃？

　て：僕、元々結婚は早くしようと思ってたんです。30までにはしようと思ってた。周りに年輩の独り者があふれてるんですが、ひとりで年取るのってみっともないですよねえ。遅くとも35歳までには結婚したい!!!女性はどうか知らないけど、男性がひとりでいると、どうしてあんなに惨めっぽく見えるんだろう・・・

・・・No.2に続く